節約をするということには目的がなければ長続きしません。
目的がない状態で節約をしようと考えても、モチベーションが保たれないため徐々に緩みが出て、無意味に散財することになってしまうのです。
そして、節約をする目的としては貯金額を増やしたり将来設計のためということが挙げられますが、最も長続きするのは欲しいものを買うための節約です。
欲しいものとは将来的にマイホームを買いたいということではなく、新発売のゲームやドライブ趣味のための自動車、生活を豊かにする家電など今すぐに欲しいものを指します。
欲しいものがあると、その購入資金を貯めるために節約を続けられるのです。
私が節約を実践したのも欲しいものがあったからです。
私は昔からバイクに憧れていて、まずは自動二輪の免許費用を捻出するために節約を始めました。
とはいえ、免許の取得費用は10万円程度なので毎月の給料から2万円ずつを貯蓄口座に入れ、絶対に使わないという意志を持つことで半年で貯めることができました。
教習も順調に進み、予算内に納めることができましたが、次にほしくなるのは当然のことながらバイク本体です。
安くても50万円程度なので、貯金から20万円を捻出し、あとは節約術を駆使して30万円を貯めることにしました。
節約で20万円を貯めるということは簡単ではなく、100円単位で節約しなければなりませんでした。
私は出社前にコンビニでコーヒーを買い、会社に持ち込んでいたため月に20日の出社で2000円を使っていました。
まずはこのコーヒーを我慢して、年間で2万4千円の節約に成功しました。
続いて、スマートフォンの料金を見直します。
これまではキャリアのプランで月額6000円程度を支払っていましたが、格安SIMに変えることで1500円で維持できるようになりました。
これで年間5万4千円の節約です。
また、自宅のインターネット回線も解約し、4万8000円の節約になります。
さらに、食費を徹底的に見直します。
これまで昼食は社食でしたが、朝食はコンビニ、夕食は外食でした。
そこで、自炊を心がけて外食費用をすべてカットします。
もちろん自炊の費用と手間がかかりますが、夕食を作ると同時に翌日の朝食も作ることで食材と時間の無駄がなくなり、有効活用できるようになりました。
これで一月あたり2万円ほどの節約になり、年間では24万円の節約です。
こういった節約をすることで、1年間で36万円を貯めることに成功し、バイクを購入できました。
節約術とは、多少の不便を強いられても欲しいものを買うために我慢することなのです。